徒然マスタリング

マスタリングについて色々と

ミックスダウンとマスタリングの違い

しばしばあまり音響のことについて知らない方から、ミックスダウンとマスタリングはどう違うのかと言ったことを聞かれます。この二つは音響処理の工程ですが、全く違うものです。ミックスダウンとは色んな楽器を纏めて、要らない成分をカットしたりそれぞれが被らないように配置したりしつつ、一つのオーディオファイルにする作業です。2ミックスにするとも言われます。一つのファイルになったのだから、それで終わりなのでは?と思うかもしれません。ではミックスした各楽曲を一つのCDとして並べて聴いてみましょう。すると音量や音質の差が気になると思います。そこでそれを是正するためにマスタリングが必要なのです。つまり、ミックスダウンとは楽曲そのものを仕上げる作業に対し、マスタリングはCD全体のバランスを考え調整する作業ということになります。

音圧を上げるコツ

音圧を上げようと思っても割れてしまったり思うようにいかないといった声を聞くことがあります。ではどうすれば音圧を稼げるでしょうか?いくつかポイントはあるのですが、特に大事だと思うのは、いきなり音圧を上げようとしないことです。確かにいきなり音圧が上がれば楽かもしれません。しかし余裕を持って音圧を稼ぐためには、ミックスの段階できちんとピーク処理を行い、少しずつ音圧を上げていくことが大事です。そのようにきちんと下処理をすれば、それなりに音圧を稼ぐことが出来ます。

敷居が低くなったマスタリング

マスタリングといえば、昔は個人で行うということは難しいことでした。しかし音楽制作がPCを中心としたものになり、楽器やエフェクトがソフト化する中でコストも下がり、個人でもお手軽に自宅でマスタリングを行うことが出来るようになりました。勿論それはスタジオのクオリティには届かないかもしれませんが、以前と比較してスタジオとの差というのは縮まったのも事実だと思います。またアーティストが最後まで思い通りにサウンドをコントロールできる事もメリットの一つでしょう。